蜘蛛と樹海 君たちに殺された僕は、いま、 樹海を彷徨う蜘蛛 糸を垂らして巣を巡らせて、 君たちを待っている 僕は孤独が嫌いなんだ きっと君たちもそうだろう? だけど僕は、独りだった 独りだった 独りだった 誰にも打ち明けられず、最期まで独りだった 君たちに殺された僕は、なぜ、 樹海を彷徨っている 僕は幸せになりたかった ただ、それだけだった 過ぎた事は忘れろだなんて 僕は未来に絶望したんだ だって僕は、寂しかった 寂しかった 寂しかった 群れの中の孤独は、あまりにも寂しかった ずっと僕は、独りだった 寂しかった 苦しかった 君たちと生きていることが、あまりにも苦しかった