アリス在りし、或るアリス在りし。 「アリス在りし、或るアリス在りし。」 文章:櫻井アンナ 作曲·編曲:六弦A助 コーラス:櫻井アンナ Choir:六弦アリス混声遺言合唱団 運命は意図 辿りしもの 廻るサダメは唯一つ… 人の本質 変わらぬもの 繕えど答えは一つ… 異端の仔等 庇い散った 母は聖者そのものの様で 国を去りて彷徨えども、 心は未だあの日に置き去り 異端者に捧ぐ紛い物の微笑み  本音は暗き胸に… 過ぎし日々に馳せる想い 募るほど心は荒む 握りしめた手のひらから 母(あのひと)の血が滲む ─19歳になる目覚めの朝  憎念(それ)はついに花開くでしょう─ 共に生きた仔等へ、贈る死出の宴 其れは甘く熱く私を焦がすでしょう。 一振りの慈悲は持ち合わせないの 私を楽しませて… 舞い散りたる赤い花弁(はな)に 身を埋めるように抱いた 痺れるほど駆け巡るは 背徳という名の炎(ひ) 憎悪(いかり)の果て目覚めしもの 暗き血に眠る運命か 高き道を閉ざす者に 与えましょう煉獄の炎(ひ) 【 おわり 】