[00:30.71]辿り着いた都は
[00:33.15]ノスタルジック四畳半
[00:35.66]パンを咥えた勤労少年
[00:40.53]「こんなはずじゃなかった」
[00:43.04]生まれた街じゃあ天才少年
[00:45.88]謳われた面影は消え失せた
[00:50.69]この国の王様に給仕続けりゃ
[00:55.54]才でも能でも枯れ果ててくんだ
[00:59.60]「慣れてっちゃてさ」痺れている
[01:04.73]ビリビリ
[01:05.68]言うなればいつかの少年の
[01:08.07]飛び出した先さえ檻の中
[01:10.54]そんな事どうでも良くなって「退屈だな」
[01:15.62]いない いない いない いない
[01:17.80]見せない感情が泣いてる
[01:20.38]いない いない いない いらない
[01:22.66]腐ったレジスト溶け出した
[01:35.70]給仕サボって森の中
[01:38.09]そこで出会った老紳士
[01:40.58]瓶底眼鏡不審なおじいさん
[01:45.60]「大魔道士じゃ」
[01:47.34]「大魔道士?何それ?」
[01:49.02]「小僧ワシをしらんのか」
[01:51.15]なんやかんやで力をくれた
[01:55.74]莫大な膨大な富と権力
[02:00.59]「"夢"の分だけの魔法をかけよう」
[02:04.46]ためらい同時に踏み込んだ先に
[02:09.46]気がつけば
[02:10.65]言いなりのいつかの少年は
[02:13.05]とうとう王様になっていた
[02:15.59]市民のためにフル回転「忙しいな」
[02:20.68]いない いない いない いない
[02:22.85]偉い人は僕以外いない
[02:25.47]いない いない いない いらない
[02:27.78]力だけ続けばもういらない
[02:31.89]あと少しなのに(夢だけさ)
[02:36.00]あぁ…魔法が解けていく
[02:41.85]残ったのは五千円と手紙だけ
[02:50.71]この国の王様にしがみついてりゃ
[02:55.55]夢だか何だか分からなくなんだ
[02:59.41]ため息をこぼして孤独な回れ右
[03:04.44]振り向けば
[03:05.63]あふれたいつかの少年の
[03:08.07]記憶だけが鈍く輝いて
[03:10.67]大したことないエピソード
[03:13.10]眩しくて滲む
[03:15.70]ボロボロになった少年が
[03:17.96]帰り着いた町の外灯に
[03:20.50]藁をもすがって伸ばした手
[03:22.99]『懐かしい声』
[03:25.50]いない いない いないはずの
[03:27.76]誰かの手をもう1度掴んで
[03:30.44]狭い 狭い 狭いここで
[03:32.64]生まれ変わりフリダシスタート