[00:23.84]刹那を誇れば 雨霰の如き賛美
[00:29.03]舐られ 嬲られ 人知れず散るはモノのあはれ
[00:39.39]歩みの裏にこびり付くモノ
[00:44.16]其れは嘗て後ろ指で潰し擦り付けた日々
[00:49.19]あれよあれよ モノの見事 好奇の垢に塗れ
[00:54.67]それはそれは 鼻を抓み 目を伏せ見て見ぬ振り
[01:05.23]腐り掛けの供物 何よりの馳走
[01:09.48]生唾垂れ流して 今…腕に縒りを掛けましょう
[01:19.85]からからからりと廻り廻って
[01:21.96]命の影絵 在りし日の記憶
[01:24.73]からからからりと廻り廻って
[01:27.51]涙にゆらめく
[01:29.94]からからからりと廻り廻って
[01:32.68]囃し立て嗤う
[01:34.91]からからからりと廻り廻って
[01:38.17]桜に抱かれて
[01:57.59]また一つ喰い散らかされて 還る命は華々しく
[02:02.90]忘れ去られ永久に眠れど 返り咲けば桜花爛漫
[02:20.70]腐り掛けの供物 何よりの馳走
[02:25.86]生唾垂れ流して 今…腕に縒りを掛けましょう
[02:32.37]平らげて おやすみなさい
[02:37.86]からからからりと廻り廻って
[02:40.01]命の影絵 在りし日の記憶
[02:42.44]からからからりと廻り廻って
[02:45.33]涙にゆらめく
[02:48.02]からからからりと廻り廻って
[02:50.30]囃し立て嗤う
[02:52.58]からからからりと廻り廻って
[02:55.29]廻って 廻って 廻り切って
[02:57.63]形はとうに脱ぎ捨てた
[03:00.20]風が触れるは在りし日の何か
[03:02.87]色はとうに塗り潰した
[03:05.53]陽炎の様に
[03:07.80]音はとうに掻き消した
[03:10.37]無言で垂れる輪
[03:15.55]桜に抱かれて